2019年4月より熊本大学名誉教授の岩瀬弘敬医師の専門外来(乳腺・甲状腺、腫瘍一般)を月1回で予定します。診察やご病気の相談などをご希望の方は、是非とも受付でご予約ください。
<履歴>
名古屋市内の小学校、中学校、高校を卒業し、1979年、名古屋市立大学卒業、名古屋市立大学第二外科入局、名古屋市立城西病院外科、医療法人SL会セントラル病院外科を経て、名古屋市立大学第二外科で助手、講師、助教授となる。1993年から1年間、ロンドンガイズ病院留学。2004年11月に熊本大学 乳腺内分泌外科教授として勤務し、2019年3月まで熊本大学病院の副院長、がんセンター長などを務めた。
<現職>
熊本大学名誉教授
SL外科・乳腺外科クリニック 非常勤医師
熊本市立熊本市民病院 がん診療特別顧問
阿蘇医療センター 非常勤医師
水俣医療センター 非常勤医師
<資格>
外科専門医、乳腺専門医、内分泌外科専門医、甲状腺専門医
自己紹介:岩瀬弘敬 ― SL外科・乳腺外科の医師として ―
私は生粋の名古屋っ子です。親戚、同級生のほとんどは名古屋近辺に住んでおります。1979年に医師となってからは、名古屋市立大学第二外科に所属し、もっぱら乳腺・内分泌外科を専門として務めてまいりました。2004年11月から2019年3月まで、熊本大学 乳腺・内分泌外科の初代教授として熊本に勤務し、現在は、熊本市民病院の特別顧問や様々な診療所、病院で専門医としてのキャリアを活かして、乳腺、甲状腺の診療を続けています。
伊藤由加志院長と私は、名市大の剣道部の先輩、後輩(私が6年先輩になります。)としてお付き合いが始まり、医師としては、私が医療法人SL会セントラル病院で外科の主任レジデントをしている時に、レジデントとして一緒に働きました。セントラル病院はオープンシステムの病院であり、SL医療グループの古田吉行先生、前田重明先生、市村秀樹先生の指導の下、肝胆膵、消化管や呼吸器の手術など長年に渡り多くの手術を行ってきました。この縁もあり、伊藤院長は「SL外科・乳腺クリニック」として開業されたのです。
さて、乳がんは女性の悪性腫瘍の中で最も頻度が高く、1年間に約9万人が乳がんを発症します。計算上では、11人の女性に1人が生涯に乳がんを発症するということになります。死亡者は1年間で1万4千人ほどとされ、我が国の女性の悪性腫瘍のうち4位程度ですが、罹患数の増加から言って、死亡率を減らすことはまだまだ難しいようです。しかしながら、乳がんは早期発見および適切な治療により、肺がん、胃がんなどの他臓器がんに比べて予後良好ですが、乳腺を専門とする医師(日本乳癌学会の乳腺専門医)による診療が必要です。
診断ではマンモグラフィ、乳房超音波検査、病理組織検査が重要ですが、本院では、高精度のデジタルマンモグラフィと乳房超音波検査装置を揃えており、画像ガイド下の細胞診や針生検などの検査により確実に診断されます。また、乳がんの治療においては、手術療法、ホルモン療法、分子標的療法、抗がん剤による化学療法など、乳がん診療を専門とする「乳腺専門医」による証拠(エビデンス)に基づいた治療(EBM)が求められます。特に、最近では乳がんをいくつかのタイプに分けて診療することが重要で、タイプ別に薬剤の選択が異なります。
もちろん、伊藤院長、私も「乳腺専門医」ですので、大学病院やがんセンターと同レベルの専門的治療の提供が可能です。また、私は内分泌外科専門医の資格を有しておりますので、甲状腺疾患の外科治療にもお役に立てることがあるのではないかと思っております。
入院手術治が必要な場合には、名古屋市立大病院、名古屋市立西部もしくは東部医療センターなどをご紹介し、そこでの手術が可能となるようにしております。その後は病診連携として、内分泌療法や術後のフォローアップなどを当院で行えるような流れになっております。
私の名古屋での診療は15年ぶりということになります。お気軽に相談に来て頂き、すこしでも皆様のお役に立つことができましたら幸いです。
外部リンク
第25回日本乳癌学会学術総会 会長